環境パートナーシップエコサロン「環境の心―宮沢賢治と水質改善」
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1.環境の心「環境倫理」とは?
従来の倫理は、人間と人間の間だけの"狭い"倫理であるのに対し、「環境倫理」は南北間倫理(国、地域同士・・)、世代間倫理(将来へ・・)、生き物倫理(地球上すべての生き物に・・)つまり、空間、時間、環境の心「環境倫理」とは?生態系と3つの視点が必要である。また、環境問題を解決するためのキーワードは「技術」「社会制度」「価値観」「循環」「共存」「抑制」と六つあるが、環境倫理は「価値観」にあたる重要な部分である。
では、どんな「価値観」を作って行けばいいのだろうか。まず、日本人の思考の特徴はもともと持っていたものに、外来した仏教が溶け込み混ざり合ってできたもので、
@集団思考、A現世利益、B感覚的で情緒的、Cシャーマニズムの要素がある。環境破壊の背景には、そんな日本人の特徴からも引き起こされた部分もあるだろう。個人の本音を大事にし、利益にとらわれず、自然の生態系を中心にすえた考え方を"論理的"に示していくことが大切である。
2.印旛沼や手賀沼の水質汚濁の調査研究に携わって
水は川→海→雲→雨→川・・と循環され、生態系を造る大きな要素の一つと考えれば、多くの生物が住み育める水が理想である。その理想の水をつくる上で重要なことは、しっかりと環境基準達成までの道筋を定めること、水質浄化施設の効果の評価と維持管理、また下水道と浄化施設は違う管轄でやるというような縦割りの弊害をなくすこと、そして市民の積極的参加である。
手賀沼の事例では、行政側のビオパークの提案に対し、市民・研究者が反対し、代わりにビオトープを作りあげた。手賀沼の再生事例で、もう一つ注目したいことは、潜在自然植生を回復後の目標としている事である。潜在自然植生とは、昔からそこに生えていた植物で、一番その土地の環境、生態系にあっている。新しいものを持ち込むのでなく、土さえもその場所のものを使うとよい。手賀沼ビオトープでは、湧水を作るため掘り返した土から眠っていた種が目を覚まし、植生が一部復活している。
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3.宮沢賢治の作品にみる"環境"の心 賢治は生前出版した唯一の童話集「注文の多い料理店」の最後でこう述べている。 「・・・・・これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。」 賢治の童話の中には、いくつもの環境倫理の答えが隠されている。 ここではその一部を紹介する。 |
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銀河鉄道は死後の世界である。 ジョバンニは(賢治は) タイタニック号で海に沈んだ女の子にこう言った。 「天上へなんか行かなくたっていいじゃないか。 ぼくたちここで天上よりももっといいとこを こさえなきゃあいけないって・・・」 今生きているこの世界に理想の世界(イーハトーブ)を つくろうとすることの大切さ、 また、キリスト教徒である女の子が 南十字星で降りることは、 異文化の尊重につながる。 | ![]() |
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